AWS認定試験:自宅受験 vs 会場受験、どっちを選ぶべき?
目次
はじめに
こんにちは、スカイアーチHRソリューションズのsugawaraです。今回の記事はAWS認定試験についてです。
AWSの認定試験を受ける際、自宅でのオンライン受験とテストセンターでの会場受験、どちらが良いのか迷っている方は多いのではないでしょうか。今回は自宅受験と会場受験のそれぞれのメリットとデメリットを整理していきたいと思います。
ちなみに自分は完全に自宅受験派であり、AWSの12の認定資格はすべて自宅で受験して合格しました。現在LPICも順次受験中ですが、こちらもすべて自宅受験でコンプリートしようと考えています。
概要
下記の7つの観点から、ざっくりとしたそれぞれの特徴をまとめました。これらについて深堀りしていきます。
※筆者のテストセンター経験はCCNA受験のみです。足りないこともあるかもしれませんがご了承ください。
観点 | 自宅受験 | 会場受験 |
移動 | 不要(楽ちん) | 必要(緊張感と気分転換) |
スケジュール確保 | 深夜や早朝も受験可能(英語) | 土日の人気テストセンターは難しい? |
試験環境(機器) | 自宅PCとインターネット回線次第 | 安心のテストセンター機器! |
試験環境(部屋) | お片付け・家族の襲来△ 慣れ親しんだ環境◎ | 安全なテストセンター環境! でも人が多いと気が散る? |
試験中の制約 | 飲み物・トイレ× | トイレ〇 |
サポート | 電話とチャットサポートのみ | テストセンタースタッフの直接サポート |
安全性 | 感染症リスクは最小限 | 不特定多数との接触の可能性あり |
比較観点
移動
移動については賛否両論あるかと思います。テストセンターでの受験でよく耳にするメリットは、
- テストセンターに向かう電車の中で集中して勉強できる
- いつもと違った緊張感のある環境で試験を受験できる
- 試験終了後においしいものを食べて帰れる
などがあります。テストセンターへ行って受験することで、メリハリがつくのはとてもいいですね。合格したご褒美においしいラーメンを食べて帰って英気を養うなどなど(現在はすぐに試験結果は出ないようですが)。
一方、自宅受験のメリットは、
- 移動時間などを気にせず試験を受けられる
- 移動時の電車遅延や交通渋滞の心配が不要
などが考えられます。試験開始まで自分のペースで準備ができれば、いつも通りの力を発揮することができそうですね。自分はいつも早朝に受験するため、コーヒーとチョコで頭を活性化させながら、試験受付を進めています。
何よりも引きこもり体質の自分にとっては、自宅で試験を受験できるのは最高です。
スケジュール確保
テストセンターで受験する方にとって、頭を悩ませるのは試験の予約ではないでしょうか?テストセンターは受験できる枠数が決まっているため、受けたい場所と時間帯で予約が取れないことがあります。特に人気のテストセンターでは、予約することはなかなか難しいかもしれません。予約が取れないから仕方なく想定よりも一週間早く試験を受けて、万が一不合格だったら悲しいですよね。。
でも、自宅受験だったらもう予約の枠について悩まなくて済むかもしれません!!
特に、もし英語が多少わかるのであれば、自分は試験監督が英語の受験をおすすめします。理由はテストセンターの営業時間に関係なく、いつでも受験することができるからです(枠数制限はあり)。
試しに自宅受験時の予約画面をそれぞれ英語と日本語の順に見てみましょう。
下記は翌週日曜日の自宅受験用の予約画面(英語 ver)です。なんと深夜や早朝も予約が可能です。これは夜型・朝型人間の強い味方ですね!ちなみに自分はいつも日曜朝5時30分や6時で予約しています。
一方、日本語となると予約枠には制約があります。まず、日曜日に受験ができません。また、平日土曜日とも受験できる時間帯は9時から5時までと限定的です。これはおそらくテストセンター受験と同様かと思われます。日本語で予約してしまうと、スケジュールの柔軟性はなくなってしまいます。
ということで、自宅受験で英語を選択すると、試験の予約時間帯はほぼいつでも選択可能になります。これはものすごいメリットではないでしょうか?
ここまで読んで英語でAWSの認定試験を受けるのはちょっと。。。という方へ。
英語を選択するのは試験監督(プロクター)の言語であって、試験の言語ではないということです。
(※自分は一度ここでミスを犯してANS試験を英語で受けることになりました。。)
下記に画像を載せておきますので、予約時の参考にしてください。
希望する試験の言語は日本語を選択する!
希望する試験監督(プロクター)の言語を英語にする!
これで試験問題は日本語、試験監督はどこかの国の英語話者の方となります。(一度トラブルが起こった際、試験監督から電話がかかってきましたが、発信元はアメリカでした)
英語についてですが、試験開始前に少しやりとりがあります。眼鏡をはずしてカメラに見せろ、机の上や下をもう一度カメラで見せろなどなど。そのあたりがわかるのであれば、英語で受けても問題ないと思います。
もし英語で受験するのが不安な方は、「AWS 試験 英語」で検索してみると、体験談がいくつか出てきますので参考にしてみてください!
試験環境(機器)
自宅での受験を考えている場合、まずは自宅PCのスペックとインターネット回線をチェックする必要があります。受験用のアプリケーション「OnVUE」は少しリソースを要するので、快適に試験を実施するためにはPCの性能に気を付けましょう。
また、インターネット回線についてですが、ポケットWi-Fiを使って受験すると速度が遅くなる可能性があります。実際に、問題の移動や選択肢の変更に毎回数秒かかってしまい、試験中にかなりストレスを感じることがありました。試験中のインターネット接続の安定性は特に大切です。ポケットWi-Fiではなく固定回線で、しかも無線LANではなく、有線LANの接続で受験したほうがいいでしょう。
一方、テストセンターではこのような機器や回線についてはまったく気にする必要ないのでとっても楽ですね。もし自宅の機器環境が整わない場合には、テストセンターでの受験のほうをおすすめします。
試験環境(部屋)
機器環境の次は部屋自体の環境についてです。こちらもテストセンターでは特に気にすることがないので、自宅受験時の部屋環境について説明していきます。
まず、試験を実施する前には部屋の写真を撮影することを求められます。そのため、机のまわりやお部屋の片づけが必須です。といっても、カンニング防止が目的なので、多少部屋が汚くても問題はないので安心してください。自分は毎回子どものおもちゃが床に転がった状態で写真を撮ってましたが、それについて何も言われたことはないです。
ただし、もし机の周辺にホワイトボードや本棚がある場合には、何かで覆ったり、裏返したりして隠すように指示されます(されました)。このあたりをクリアできれば、自分の慣れ親しんだデスク環境で、リラックスして試験に臨めます。周りに他の受験者もいないので、落ち着いて試験に集中できますね!
最後に一点、ご家族がいる人は注意が必要です。AWS認定試験の規約では、試験を受験する部屋には誰も入ってきてはいけないということになっています。家族の方やお子さんが突然部屋に入ってきてしまった場合、試験が中止される恐れもあります。いまのところ、まだこのことで試験がキャンセルされたということは聞いたことはありません。
ですが、そうならないために予め対策を打っておいたほうがいいでしょう。色々な方の試験受験記を見ると、なかにはなんとお風呂場で受験する方もいました!(たしかに確実に一人にはなれそうですが、さすがに腰が痛そう)
ちなみに自分は家族が絶対に早起きしてこない日曜日の早朝に試験を予約しています!
試験中の制約
試験を受ける形態によって、試験中の制約も多少異なります。自宅受験時の自分が思い当たる制約は下記の3つです。
- トレイ休憩に行けない
- 常にカメラに顔をすべて映さなければならない
- 小声であっても問題は読み上げてはいけない(口パク含む)
一つずつ見ていきましょう。まず、試験中にトイレ休憩に行けないことです。自分はこれが自宅受験の最大のデメリットかなと考えています。プロフェッショナル資格のような上位の試験では、試験時間は3時間にも及びます。この長丁場の試験を常に集中して取り組むのに、トイレ休憩は必要ではないでしょうか?自宅受験の場合、事前のトイレや水分摂取に気を遣う必要がありそうです。
また、オンライン上での試験なので、試験監督はカメラを通して試験監督を行います。顔がすべて映っていないと、何か不正を働いているのではないかと試験監督から注意されたりします(されました)。
自分が注意されたのは、試験に集中するあまり、PCカメラに近づきすぎて顔の口元が映っていなかったときと、手で口元をおさえて考え事をしていたときです。すぐに試験監督からチャットが飛んできますので、お気を付けください。。
最後に、これも2つ目と少し似ているのですが、ついつい問題文をブツブツ小声で読み上げても注意されます(されました)。これも録音などの不正防止のための注意かと思いますが、ほぼ口パクで声が出ていない状況でも、こちらもすぐにチャットが飛んできます。紛らわしいことはしないように。。
サポート
試験中のトラブルに対するサポートについても見ていきましょう。
万が一、技術的なトラブルが発生した場合、自宅受験であれば試験監督とやりとりをする必要があります。これはチャットもしくは電話で行うため、問題によっては解決するまでに時間がかかる可能性があります。これは自宅受験のデメリットと言えそうです。
一方、テストセンターには常駐のスタッフがいます。もし試験中に問題やトラブルが発生した場合、スタッフに直接相談し、迅速なサポートを受けることができます。機器に関するトラブルの場合、他のPCに変更するなど、迅速な対応が期待できるでしょう。ここはとても心強い点ではあります。
ただし、同僚の体験談ですが、テストセンターでSOAのラボ試験が正しく実施できず、再受験しなければならなくなったというケースがあります。テストセンターでの受験であっても、100%安全とは言えないのか。。。
安全性
自宅受験であれば、コロナウイルスなどの感染症の流行時には外出せずに試験を受けることができます。公共の場所に出る必要がなく、他の受験者やスタッフとの接触もないため、感染リスクを最小限に抑えられます。
今後も新たな感染症が流行した場合には、やはり自宅受験が最強なのかなと感じました。
おわりに
自分の体験も踏まえて長々と書きましたが、最初に述べたように、自分の結論は自宅受験が圧倒的におすすめです。特に、英語が少しわかる&家のネット環境などに問題がないのであれば、是非とも一度検討してみてください!
弊社のAWS認定資格の取得に関する記事はこちら!