AWSの実践型の研修「V-OJT」に参加しました

AWSの実践型の研修「V-OJT」に参加しました
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こんにちは。スカイアーチHRソリューションズのFukudaです。

今回は、私が先日まで参加をさせていただいた、AWSの実践型の研修「V-OJT」についての内容や感想についてまとめています。

スカイアーチHRソリューションズでは、入社時の研修の一つに、
疑似体験プログラムを通じて現場に近い経験を積むことができる「バーチャルOJT(以下V-OJT)」というものがあります。

V-OJTでは、顧客役、PM役と入社メンバーで、実務に近い案件を計画から運用まで実践し、
上流工程からリリースまでの全体的な流れなどを、合計16日間のプログラムで体験することができます。

因みに今回は、7~9月に入社をした4名で、このV-OJTに参加をしました。

それでは、実際にV-OJTについて説明していきたいと思います。

V-OJTの全体的な流れ

V-OJTは9月と10月の毎週木曜日と金曜日、全部で16日間で行われました。

全体的な大まかな流れとしては以下の図の通りとなっています。

プログラムの中で、中間発表と最終発表があり、それぞれ自身の担当した項目についてや、研修の感想などの発表も行います。
(多くの方が発表を見に来られたので、すごく緊張してしまいました、、、)

また、V-OJTでは、顧客役とPM役以外に、技術的な質問をできるテクニカルメンターの方もいて、
プログラム内では、AWSの業務などについて聞くことができる技術相談会も用意されています。
実際にAWSの実務に何年も携わっているエンジニアの方から技術の話を聞くことができ、とても貴重な機会でした。

プロジェクト計画

プロジェクト計画では、研修の最初のオリエンテーションで「顧客要望事項」というのが配布されるため、
それに基づいて、スケジュールを管理するプロジェクト管理表と、
プロジェクトの概要について記載をしたプロジェクト計画書の作成を行います。

顧客要望事項については、詳細は書くことができないのですが、
・某会社(架空の会社)のWebサイトを作成
・繁忙期はアクセス増
・規模(どのくらいのアクセスが見込まれるか)
などが記載されており、
他の不足部分については、顧客ヒアリングを行いながら要件を詰めていくという流れになっています。

要件定義

要件定義では、顧客要望事項ではまだまだ不足している要件が多くあるため、
顧客にヒアリングを行いながら要件定義書の作成を行います。

要件定義書では、機能要件や非機能要件など、細かい部分にわたって顧客の要望に併せてヒアリングを行う必要があり、
コスト試算などをしながら作成を進めていきました。
進めていく中で、顧客から聞き忘れていたことや、もっと聞く必要のあることなど、新たな課題が生まれ、
時間も少し多く要してしまいましたが、それだけ要件定義において顧客との打合せが大切だということを学びました。

設計(基本設計、詳細設計、運用設計)、構築

設計では、基本設計、詳細設計、運用設計をそれぞれ行いました。

基本設計では、要件定義をもとに性能、ネットワーク、セキュリティ、運用監視などの項目に分けて作成を行いました。
詳細設計では、基本設計で定義したシステム概要の使用を明記しました。
AWSの各サービスごとに細かく記載をする必要があり、要件定義の際のヒアリング漏れの項目もあったため、全体的にも詳細設計は非常に多くの時間がかかってしまいましたが、その分勉強になる点も多かったと感じています。
運用設計では、運用ルール、運用方法、障害対応などについてを記載しました。

私自身、基本設計所や運用設計書を見たことはありましたが、作成をするというのは初めての経験で、
テンプレがあるとはいえ、すべて調べながら記載していくので非常に難しかったなという印象でした。

構築については、今回私はあまり携わってはいないのですが、詳細設計書をもとに行なっています。
15個のAWSサービスを使用し、顧客の要望に沿ったWebサイトの作成を行いました。
構築のフェーズでも、なかなか思い通りにいかない部分も多く、時間は要してしまったものの、主に構築を担当してくれたメンバーの努力のおかげもあり、Webサイトを完成させることができました。

テスト(単体テスト、結合テスト、総合テスト)

テストのフェーズでは、全体的にスケジュールが計画より遅れていたこともあり、チーム内で構築メンバーとテストメンバーで分かれて作業を行いました。
私は、こちらのテストを主に担当しました。

テストでは、それぞれのサービスごとに正しく動作するか確認を行う単体テスト、
サービスを組み合わせて正しく動作するか確認を行う結合テスト、
最終的にシステムが問題なく稼働することを確認する総合テストの3つを行いました。

構築と並行しての作業だったため、構築が完了したサービスから随時テストをしていくといった流れで作業を行い、
効率よく取り組むことができました。

運用マニュアル等作成、運用引継ぎ、リリース判定会議

残り日数も少ない中で、何とか最後のフェーズでもある運用関連に着手しました。
運用では、構築したシステムを誰でも運用できるように、運用手順やマニュアルの作成を行いました。

マニュアル作成のためにエビデンスを都度取得しながら作業をするというのは、非常に時間や手間がかかってしまいましたが、
これに関しては私も前職で少しだけ経験があったので、調べることは比較的少なく取り組むことができたかなという印象でした。

最後リリース判定会議まではギリギリ間に合わず、リリースとまではいけなかったのですが、
スケジュールが遅れていた中でも、最後リリース直前まで進めることができたのはチーム全体としても達成感を感じました。

V-OJTを通しての感想

私は元々AWS未経験だったため、AWSの知識や経験がほとんどなかった中でのスタートで分からないことに何度も直面しましたが、チームのメンバーにフォローもしてもらいながらプロジェクトを進めることができた点は非常に良かったなと思いました。案件に携わる前に、実際の業務に近いことを研修を通じて体験できるため、AWS未経験や、ほとんど経験がない方でも、このV-OJTを行うことで少しは不安を解消することができると思います。

苦労した点としては、私自身としてはAWSの知識がまだまだ浅いことを改めて痛感しました。サービスの詳細や、実際にコンソールも触る機会が多く、都度難しいことと直面し調べることも多かったので、そこは非常に大変だったなという印象でした。
また、課題としては、社内レビューや顧客レビュー、ヒアリングなど、事前に前もってスケジュールや内容を考えておく必要のあるものに対して、あまり計画的にできていなかった点が多く、再レビューや再ヒアリングが必要になり、スケジュールが遅れてしまっていたので、そこはもっと前もって事前に計画をできていれば良かったので、これは今後の課題としていきたいと感じています。

このV-OJTで、チームメンバーとの連携や、役割分担など、チームで仕事をする難しさを経験でき、そういったことは今後の業務においても活かしていきたいと思いました。
また、AWSの知識だけでなく、顧客との接し方など様々な課題の改善点や課題も明確になったため、こんごはそれらの課題を改善できるようにしていきたいと思います。

最後に

今回は、V-OJTについてブログ書かせていただきました。
今後も定期的にブログ書いていきたいと思っているので、よろしくお願いいたします。

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著者:Fukuda
2023年7月にAWS未経験で入社。現在は資格取得とAWSの知識を高めるため日々勉強中。