【AWS re:Invent2024】セッションレポート”AWS Unicorn Tank:A startup pitch competition”
目次
はじめに
こんにちは!CloudBuildersのアミです。
この記事はクラウドビルダーズ Advent Calendar 2024の18日目の記事です。
re:Invent 2024にて、AWS Unicorn Tank:A startup pitch competitionというセッションに参加してみました。
他のセッションとはまた毛色が違う楽しさがあったので、セッションレポートとしてご紹介したいと思います!
AWS Unicorn Tank:A startup pitch competition
セッション概要
スタートアップの「ユニコーン企業」を見つけることは簡単ではありません。しかし、AWS Unicorn Tankピッチコンペティションでは、その難関に挑戦します。スタートアップが10万ドルのグランプリを目指し、最先端の生成AIアイデアを投資家、AIの先駆者、業界のリーダーたちの前でピッチします。
この珍しい「ユニコーンの宝石」を見つけるのは審査員だけでなく、あなたの役割も重要です。投票に参加し、観客投票の優勝者には2万5千ドルが贈られます。ぜひご参加いただき、次世代の生成AIの「ビッグアイデア」を発見しましょう。
生成AIを活用したサービスについて、挑戦者(皆さんスタートアップ企業のCEO、CTOなどでした)は3分間のプレゼンテーションと、審査員の質疑応答を行います。
その後審査員が決めた優勝者には10万ドル、観客が決めた優勝者には2万5千ドルが贈られるという内容でした。
参加レポート
会場はThe Venetian Theaterです!
会場に着くと入口の前にコーラやスプライトなどの炭酸飲料、お水、コップと氷が並べられていて、自由に飲みながらリラックスして参加できるようになっていました。
いざ入ってみると、観客席が豪華でワクワクしました、、!
スプライトをキメたいところでしたが、水分補給が足りていない気がしたのでお水にしました。
挑戦者のサービスを概要はそれぞれ以下になります。3分では語りきらずプレゼンが途中で終了してしまったり、質疑応答が長引きこちらも途中で終了となったりと大盛り上がりでした。
Splashmusic
楽曲制作、演奏、共有ができます。
自分の声を入れて歌を生成することなどもできるようでした!
個人的に印象的だったのは審査員の質疑応答です。
「音楽やビデオなどのコンテンツ生成は、微調整を望んでもう一度やり直すと全く別物ができあがることがありますが、その問題についてどう考えていますか」といった旨の共感しかない質問がありました。
回答としては、
・ガードレール(人間による生成ルールの調整)と生成的な部分(AIのモデルの調整)のハイブリッドなアプローチを取っている
・多くは生成的な部分の調整となるが、ガードレールで既存の曲と異なる音楽を生成するようルールを設けている
・最終的には人間の入力が重要で、それがユーザーが「自分で作った」という感覚を得られるために重要
・ユーザーの声が秘訣で、ミックスに自分の声が入ると実際にパーソナライズされていると感じる
とのことで、技術的な観点でのシステム調整だけでなく、ユーザーの感じ方や受け取り方で生成物に対する満足度を上げるアプローチは私にとって非常に新しい視点でした。
HeroGuest
レストランやホテルのスタッフのスキル向上や、オペレーションの効率化を支援します。
主に、AIを活用して下記の機能が提供されています。
・トレーニング(Entrena):デジタル学習プラットフォームを通じて、スタッフに認定コースやカスタマイズされたモジュール、最新のベストプラクティスを提供し、知識の定着を図る
・監督(Supervisa):写真による監督、日々のタスク管理、店舗監査などを通じて、リモートでオペレーションの標準化と評価を行う
・顧客の声の収集(Escucha):サービスに関するアンケートや顧客のフィードバックを収集し、顧客満足度を測定して、サービス向上のための洞察を得る。
Culminate
AIを活用してサイバー攻撃から組織を守るソリューションを提供します。
AIによる自律的なアラート調査機能を備え、セキュリティアラートを迅速かつ専門的に分析して、脅威への対応を効率化します。
AWSのアクセラレータープログラムにも選出されたとのことでした!
CARBON
非構造化データ、企業のデータなどのあらゆる外部データをLLMから簡単にアクセスできるようにすることが可能なプラットフォームです。
そのままAIでわずか数分で企業の背景を踏まえた洞察を得ることができます。
Jam & Tea Studios
ゲームをつくっている企業で、生成AIを活用して開発をしています。
AIを使ってNPCやストーリーを動的に生成しているとのことで、プレイヤーの行動によってゲームの展開が作成されます。
代表作は「Retail Mage」で、6か月で構築、出荷しています。面白そうなのでやってみたいですね!
Capitol AI
データからコンテンツを自動生成するプラットフォームを提供します。
ユーザーがデータに基づいた説得力のあるコンテンツを迅速かつ効果的に作成できるよう支援します。
GeminiのようなAI検索エンジンとしても使用できます。
Qodo ★観客賞
ソフトウェア開発の各段階でコードの品質と整合性を向上させるプラットフォームです。
コード生成のみでなく、テストの生成、自動レビューの生成など、開発フロー全体をサポートするよう、それぞれのフェーズごとに機能を提供しています。
個人的に良いなと思ってスライドの写真も撮ったりしていたのですが、AmazonQ developerにちょうどre:Invent内で同じようなアップデートが入っていましたね。。
また、良いなと思ったものの、自分に馴染みがあるからそう思うだけなのかもと思っていたら、しっかり観客賞を受賞していました!
もちろん製品やプレゼンがとても良いものなのは大前提として、プレゼンをした方がお茶目で会場が一番沸いていたので、若干愛嬌勝ちな部分もある気がしました。笑
audioshake ★審査員賞
音楽トラックを個々の要素に分離するサービスです。
例えば以下のような作業が可能になります。
ライブ録音のリマスタリングおよびノイズ除去:ライブ録音から不要なノイズを除去し、音質を向上させることができます。
映画、テレビ、吹替、字幕制作のための音声分離:映像制作において、セリフ、音楽、効果音を個別に処理する際に役立ちます。
なにより精度が高く、審査員賞を受賞していました。
おわりに
3分という短いプレゼンの中に情報がぎっしり詰まっていて、頭が追い付かず度々思考停止してしまっていたのですが、
素敵な会場でAIの活用事例をたくさんインプットでき、とても楽しい時間でした!!
また、全然キャッチアップが追いついていないんだなと実感もしたので、もっと生成AIをたくさん触っていこうとも思いました!!